![気候変動 - 待ったなしの地球温暖化対策(第1回)](https://14532107.fs1.hubspotusercontent-na1.net/hubfs/14532107/maria01_01.png)
パート1 最新の科学的根拠
2020年にもたらされた多くの変化の1つは、気候変動対策が急務であるという共通認識の高まりです。これは2021年になっても続いており、国際エネルギー機関(IEA)が2050年までに「温暖化ガス排出量を実質ゼロ」を求め、それを達成するための現実的なシナリオを示した報告書を発表し、バイデン米国大統領が気候に関するサミットを開催、中国をはじめとする世界の主要経済国が近い将来および今世紀半ばに向けて脱炭素化への具体的な目標を掲げ、進めることを公式に表明したことなど、ハイレベルでのさまざまな発表やイベントにより一層促進されています。2020年から2030年の10年間が気候変動への悪影響を食い止めるために重要であることはかねてからよく知られていましたが、現在の勢いをみると世界のエネルギー転換がついにギアチェンジし始めたのではないかという期待が持てます。