私が初めて上勝町に足を踏み入れたのは夕刻でした。そして夜とは本来真っ暗であるということに気づかされました。これこそが本当に日が暮れるということなのだ、と思いました。 ほんのわずかな街灯だけがあるだけで、いつもの都会の夜景がないぶん周囲は静寂につつまれていました。耳が慣れてくると川の音は子守唄のようで、そこにカエルや昆虫の合唱が加わり対話のように聞こえてきます。そして、流れ星が1つ2つと流れていそうなほどの満天の星がひろがっています。
デジタルグリッドブログ
小さな地域、大きな変化 – 四国で一番小さな町が、日本のサステナビリティの象徴になるまで(第3回)
子育てには村という環境が必要と言うのは、ある意味正しいのかもしれません。イライラして、ストレスを感じどうしたらいいのか分からなくなっている親御さんたちに、誰かに仕事を任せられるたらいいなと思いませんか、と聞いてみてください。一人では大変なことでも、周りの人々のサポートがあれば、それほど大変ではなくなるかもしれません。
小さな地域、大きな変化 – 四国で一番小さな町が、日本のサステナビリティの象徴になるまで(第2回)
大きなアイデアはどこからやってくるのでしょうか。私たちの常識を変えるような、新しい動きに火をつけるような変化は、どのようにして起こるのでしょうか?それは、人口が密集している大都市で起こることが一般的ですが、そのようなひらめきは、思いがけないところで起こることもあります。
小さな地域、大きな変化 – 四国で一番小さな町が、日本のサステナビリティの象徴になるまで(第1回)
ごみとは何でしょうか。世界の気候変動の危機がもはや もしも ではなく いつ という今、サステナビリティやゼロウェイストのような長い歴史を持つ概念が、突然国際的な議論の最前線にあわらわれました。かつてニッチな市場だと見なされていたグリーン(環境保護)活動は、小さな新興企業から大企業にまで受け入れられています。今では、おしぼりからビールに至るまでの商品に、環境にやさしい、エコ・フレンドリーという言葉が載っています。このようなバズワードや「グリーン・ウォッシュ」と呼ばれる言葉の急激な増加に伴い、サステイナビリティとは結局何を意味するのでしょうか。
人新世における地球と人類 - 私達は次の世代に何を残すのか?(第6回)
人新世における地球と人類 - 私達は次の世代に何を残すのか?(第5回)
人新世における地球と人類 - 私達は次の世代に何を残すのか?(第4回)
4.社会・経済システム転換② - 社会的システムの変革
前回説明した4つの物理的システム(エネルギー、食料、生産・消費、都市)の転換を大規模に進めるには、政策(規制・税金等)、企業ガバナンス、金融、科学技術の開発利用など社会の主な制度や仕組みを総動員する必要がある。ここでは、その中でも中核的な経済制度である財市場と金融市場をどのように変革すべきかについて述べる。
人新世における地球と人類 - 私達は次の世代に何を残すのか?(第3回)
人新世における地球と人類 - 私達は次の世代に何を残すのか?(第2回)
2.地球環境危機の現況 (地球温暖化、生物多様性の喪失)とプラネタリーバウンダリー
前回は、システムとしての地球を前提に、人新世における地球環境危機の意味について述べた。今回は、特に深刻な地球温暖化と生物多様性の喪失を中心に、地球環境の現況を見てみる。
人新世における地球と人類 - 私達は次の世代に何を残すのか?(第1回)
1.人新世における地球環境の危機とは。
はじめに
人類は今、約1万年にわたって発展させてきた文明の基盤を自ら壊そうとしている。地球環境の危機である。それは、日本で私たちが体験している異常気象だけではない。北極圏では氷床や海氷が急速に融け、世界各地で大規模な山林火災が頻発し、サンゴ礁が死滅し、生物史上前例のないスピードで種が絶滅している。そして、新型コロナなど新しい感染症も、この地球の異変に連なると考えられている。科学は、これからさらに異変が拡大、連鎖し、人類文明に致命的な災厄となる危険を警告している。