デジタルグリッドコラム

企業の脱炭素や電力取引にまつわる最新情報を、デジタルグリッドがお届けします。

デジタルグリッドコラム

企業の脱炭素や電力取引にまつわる最新情報を、

デジタルグリッドがお届けします。

執筆者 : リンダ・ディング イノウ共同創設者:

小さな地域、大きな変化 – 四国で一番小さな町が、日本のサステナビリティの象徴になるまで(第4回)

小さな地域、大きな変化 – 四国で一番小さな町が、日本のサステナビリティの象徴になるまで(第4回)
イノウ、ふるさと上勝の家に帰る

 私が初めて上勝町に足を踏み入れたのは夕刻でした。そして夜とは本来真っ暗であるということに気づかされました。これこそが本当に日が暮れるということなのだ、と思いました。 ほんのわずかな街灯だけがあるだけで、いつもの都会の夜景がないぶん周囲は静寂につつまれていました。耳が慣れてくると川の音は子守唄のようで、そこにカエルや昆虫の合唱が加わり対話のように聞こえてきます。そして、流れ星が1つ2つと流れていそうなほどの満天の星がひろがっています。

小さな地域、大きな変化 – 四国で一番小さな町が、日本のサステナビリティの象徴になるまで(第3回)

コミュニティのゼロ・ウェイストに取り組む村

 子育てには村という環境が必要と言うのは、ある意味正しいのかもしれません。イライラして、ストレスを感じどうしたらいいのか分からなくなっている親御さんたちに、誰かに仕事を任せられるたらいいなと思いませんか、と聞いてみてください。一人では大変なことでも、周りの人々のサポートがあれば、それほど大変ではなくなるかもしれません。

小さな地域、大きな変化 – 四国で一番小さな町が、日本のサステナビリティの象徴になるまで(第2回)

小さな地域、大きな変化 – 四国で一番小さな町が、日本のサステナビリティの象徴になるまで(第2回)
ある山間の小さな村から、世界を動かすアイデアが生まれた

 大きなアイデアはどこからやってくるのでしょうか。私たちの常識を変えるような、新しい動きに火をつけるような変化は、どのようにして起こるのでしょうか?それは、人口が密集している大都市で起こることが一般的ですが、そのようなひらめきは、思いがけないところで起こることもあります。

小さな地域、大きな変化 – 四国で一番小さな町が、日本のサステナビリティの象徴になるまで(第1回)

小さな地域、大きな変化 – 四国で一番小さな町が、日本のサステナビリティの象徴になるまで(第1回)
ゼロ・ウェイスト、ある町で行われている取り組み

 ごみとは何でしょうか。世界の気候変動の危機がもはや もしも ではなく いつ という今、サステナビリティやゼロウェイストのような長い歴史を持つ概念が、突然国際的な議論の最前線にあわらわれました。かつてニッチな市場だと見なされていたグリーン(環境保護)活動は、小さな新興企業から大企業にまで受け入れられています。今では、おしぼりからビールに至るまでの商品に、環境にやさしい、エコ・フレンドリーという言葉が載っています。このようなバズワードや「グリーン・ウォッシュ」と呼ばれる言葉の急激な増加に伴い、サステイナビリティとは結局何を意味するのでしょうか。