私が初めて上勝町に足を踏み入れたのは夕刻でした。そして夜とは本来真っ暗であるということに気づかされました。これこそが本当に日が暮れるということなのだ、と思いました。 ほんのわずかな街灯だけがあるだけで、いつもの都会の夜景がないぶん周囲は静寂につつまれていました。耳が慣れてくると川の音は子守唄のようで、そこにカエルや昆虫の合唱が加わり対話のように聞こえてきます。そして、流れ星が1つ2つと流れていそうなほどの満天の星がひろがっています。
小さな地域、大きな変化 – 四国で一番小さな町が、日本のサステナビリティの象徴になるまで(第4回)
イノウ、ふるさと上勝の家に帰る